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粘土堀り風景

私の生まれ育った瀬戸は長く窯業地として栄えてきた。瀬戸は優れた粘土を産出する土地であったからである。
瀬戸の代表的な粘土である蛙目粘土や木節粘土等は、マグマから生成された花崗岩が風化し、堆積し、気の遠くなるような年月をかけて粘土になったと言われている。

私の生活している場所の足元にも粘土があると聞いていた。

しかし、学生時代や家業では、すでに精製された粘土をお店から購入していた。
本当にこの足元に粘土なんてものがあるのかを確かめたくなり、その辺の土を採取して焼いてみることにした。

原土には木片や石ころ、珪砂や長石、鉄などの金属が雑多に含まれている。

焼くことで硬質化し、鉄粉が吹き出したり、溶けてしまったり、石ハゼが起きたりと様々な変化が起きる。

焼くという行為により、土の姿や時間を強制的に変えてしまう。


土地やその土が育まれてきた地質、複雑な背景を顕にする。

その時、土地と私自身が繋がったような感覚を得た。
第一次やきものイノベーションが起こった。

©2026 Yuki Hatano

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